ライトノベルを語ろう【第0話 最近読んだ本】

 皆様お久しぶりでございます、きてふわです。せっかくブログをやっているのに構築記事しか上げないのもどうかと思い、今回は最近読んだラノベにまつわることを雑多に書き下そうと思います。同級生やポケ勢の方々でもnoteを使う方が増えてきましたが、ブログはやはりこの「自分の庭」感が魅力ですね。(この先ネタバレあり)

 

 さて、自身の状況としては絶賛受験勉強中なのですが、実はただいまその勉強をほっぽり出してとらドラ!を読んでおります。なんと初めて読んだのは6年前、中1の時ですね(時代の流れは速い……)。その時もいい本だなぁ、とぼんやり感じていたのですが、6年間様々な経験を積んだうえで改めて読んでみると自身の体験と重なる部分があってより強い感慨が押し寄せます。現在5巻まで読み直しているのですが、大河の父親への態度で竜児と実乃梨が仲違いするシーン、ここの竜児の思考過程が自分の過去の苦い経験に酷似してまして。

 私は昨年度文化祭実行委員会で五班長の一人(実長・副実長に次ぐ位置)だったのですが、仲の良かった実長に考え方の違いから一方的な怒りをぶつけてしまいました。現在では和解してまた良き親友なのですが、その時は「人には人の乳酸菌」という対話における基本概念を失念し実長含め様々な人に迷惑をかけてしまいました。

 今回とらドラ!を読んで改めてその出来事を思い出すと共に、決してあのような愚は犯さないと今一度誓うよき契機となりました。やはりラノベは人生で大切なことを教えてくれます。

 

 

 長々と辛気臭い話をしてしまいましたねー、申し訳ありません。ここからは共通テストが終わった後にBOOKOFFで購入した本たちについてさらっと感想等を述べていこうと思います。作者にお金を落とす意味で新品で買える本はなるべく新品を購入するべきだという立場の私ですが、読みたい本の大半が絶版なためBOOKOFF探索はもはやライフワークなのです。

 

「ゴールデンタイム」/ 著・竹宮ゆゆこ 1~8巻+外伝

 とらドラ!の作者の3作目、1作目「私たちの田村くん」も機会があれば読みたいです。前から気になってはいたのですが、後輩が読んでいるのを見て今回購入を決断。その後輩が表現するには「酸っぱい」物語だそうです、いい表現ですねー。恋の美しさとそれに伴う醜悪さに翻弄され、そして人を傷つけてしまうむき出しの感情をぶつけ合う登場人物達を描き出す感じはまさに読んでいて心が酸っぱくなりますね、人肉を食べたような感じ。私はこのシリーズを読んでいてイリヤの空、UFOの夏を思い出したのでその後輩に薦めておきました。

 

悪魔のミカタ著・うえお久光 1,2巻

 2000年前半あたりに一世を風靡した(らしい)古典。挿絵は黒魔女さんが通る!!シリーズの挿絵で有名な藤田香さんです。残念ながら2018年にお亡くなりになってしまいましたね、ご冥福をお祈りします。序盤の主人公が家の扉を開けて悪魔の女の子を中に入れてあげるシーンでの「扉を開いた。たぶん、この時、運命の。」という表現のおしゃれさに惚れ込んでしまいまして、すっかりお気に入りです。目的を達成するために非情さを発揮する主人公とそれぞれの信念を持ち主人公に協力する仲間達が合わさって恐ろしい悪魔のミカタになっていく姿は背筋がゾクゾクしますね。受験が終わったら全巻集めたいと思います。

 

人類は衰退しました著:田中ロミオ 1巻

 繁栄シリーズでおなじみのアニメOPしか知らなかったので、こんなにほのぼのした感じの話だとは思いませんでした。小人さんが次々と文明を生み出していく過程を主人公が見守る作品ですので、確かにアニメ映えしそうだと納得。こういうの大好きなのでもっと読みます。

 

「暗黒騎士を脱がさないで」著:木村心一 1巻

 これはゾンビですか?の人の奴です。ゾンビのアクをさらに煮詰めたような感じですね、ゾンビとは違い三人称寄りの文章で新鮮でした。どんなトンデモ設定も木村先生のギャグ+シリアスのコンボを体感する内に受け入れてしまうのがすごいですねー。ところで、これはゾンビですか?の17巻と19巻を私はまだ手に入れられておりませんので、もし譲ってもいいよという方おりましたらDM等でご連絡ください。

 

「同棲から始めるオタク彼女の作り方」著:村上凛 1巻

 おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!「オレと彼女の萌えよペン」でおなじみ村上先生の新作。比較的新しいですが近くの書店に置いてあるか不明だったので購入、できれば新品も買いたいです。内容は同棲を通じてオタクカップルを作るための方法をお互いに伝授しあう、とオタリアの正当後継作といった感じです。オタクの恋愛の仕方が現代版にアップデートされていて参考になりました(?)。

 

東雲侑子は短編小説をあいしている著:森橋ビンゴ 1巻

 「この恋と、その未来」で森橋先生に惚れ込んで、勢い前作にも手を出し始めました。森橋先生の作品は恋をめぐるドロドロとした感情すらも美しく描き出されていて、そのほろ苦さに胸が締め付けられる感じが致します。

 「この恋と、その未来」は体は女・心は男の友人に惹かれてしまう主人公の物語という性同一性障害(名称としてあまり良くないと私は思うので、性別不合・性別違和などと呼称します)を題材にした作品。平坂読先生の「〆切前には百合が捗る」もそうですが、最近はディープな、しかしこれからの社会で生きていくうえで目を背けてはいけない事柄を題材にした作品が増えてきた気がします。ライトノベルが暇潰しの娯楽ではなく立派な小説の1ジャンルとして世間に受け入れられた証なのでしょうか、と勝手に都合のいい推論をして嬉しがっています。

 後、私の持論ですがエロスを展開に上手く組み込んでいる小説は大体神作です。

 

「女神なアパート管理人さんと始める異世界勇者計画」著:土橋伸次郎 1巻

 これも最近の本ですね、受験終わったら書店巡りもしないと……。それはさておき

異世界なめるな。マヨネーズや戦術とか、お前が考えつくものはすでにある」

あらすじの1言目からこれ、もうここまで「自分はこういう個性の本ですよー!!」と主張されては手に取らないわけにはいきません。ちなみにこんなほのぼのそうな内容していますが、かなり斬新な伏線が裏で蠢いています。単なる異世界転移物では終わらない展開ですので、「異世界=なろう系」なイメージがついている方にぜひとも読んで頂きたい1冊です。

 

聖剣使いの禁呪詠唱著:あわむら赤光 1巻

 バトル物好きの友人にお薦めされたシリーズ・その1。前世が英雄だった者を導いて力を取り戻し化け物退治をさせる養成学校において、唯一2つの前世を持つ主人公がそれぞれの前世で深い関係だったヒロイン2人と共にその超人的な力を開花させていく……といった王道のストーリー。なんだかんだ言ってみんなこういう王道が好きなんですよ!2人以外にもヒロインは出てくるのか、とか敵はどこまで組織に食い込んでいるのか、とか疑問は尽きず続きを読むのが楽しみであります。

 

「〈Infinite Dendrogram〉-インフィニット・デンドログラム-」著:海道左近 1巻

 バトル物好きの友人にお薦めされたシリーズ・その2。このラノ1位にも輝いた超有名作ですね、1巻時点ではまだまだ序章といったところなので深く語ることができないのですが、敵が同じプレイヤーでしかも主人公よりもはるかに格上の立場という構図はSAOに通じるものを感じます。

 

 

 おかしいな、とらドラで思い出した過去の経験を書くだけの予定だったのにいつのまにかただのラノベ語りオタクになっている……。受験が終わったら1冊について長く語る感じでシリーズ化する予定なのでその時はよろしくお願いします。